24時間ジムプロデュース

24時間ジムプロデュース
圧倒的に勝てる! そのノウハウを比較ください。

2021年12月28日火曜日

フィットネスクラブ・ジム復活のため集客戦略

 感染大爆発したデルタ株も謎の収束。

カーブスやホットヨガLAVAのTVCMも流れ始めるなど、各社一斉に集客戦略がスタートしています。今号では、表側の華やかな広告宣伝ではなく、裏側のスタッフが地道に日々行う基本集客戦略を解説していこうと思います。

MEO対策は万全?
MEO対策という言葉自体知らない方も多いはず。
Map Engine Optimizationの略で、Googleマップでの検索順位を高める対策です。「地域名 ジム フィットネス」で検索した際に、皆さんのクラブは何位に表示されていますか? 
※Google Chromeを利用しているなら、シークレットウインドウで検索すれば正確な順位が分かります。

表示されるのは3件です。昔のように大型フィットネスクラブしか存在しない時代なら問題はないでしょうが、小型ジムなど乱立する現在では対策を怠ると集客に響くことは間違いありません。

Googleマップで上位表示されるには?
口コミ件数と評価の高さが重要となります。多くのクラブがクチコミを集める努力を怠っています。特にFC店舗となれば顕著です。
当社では24時間ジムのオープン案件を数多く手掛けますが、新規オープンクラブにオープン月にお願いする宿題は2つ。
口コミ件数を集める。30-50件(競合環境による)※口コミには必ず定型文ではない返信をする事もセットとなります。
YouTube投稿20件

オープン販促はリスティング・ポスティングなど広告会社頼みですが、以降はスタッフの努力で上位表示を勝ち取らなければなりません。
では、この口コミを集めるにはどうすれば良いのでしょうか?
当然口コミを集めるための企画が必要となります。
入会いただいた会員様へ、口コミ投稿でお得な特典をプレゼント!
あとはスタッフの目標達成意識だけです。
YouTubeに関しては、最初は内容よりも絶対数!Google+へYouTube動画を埋め込み記事を書いていきます。
説明を受けるまでもなく知っているよ!という方もいるでしょう。問題は現場のスタッフが何故これをするのか?結果どのような効果が見込めるのか?理解して取り組んでいるのかどうかで差が出てくるのです。


検索順位を上げるコンテンツマーケティング
オープン2ヶ月目からはコンテンツマーケティングを取り組んでいきます。
コンテンツマーケティングとは、価値あるコンテンツの制作・発信をとおして見込み顧客のニーズを育成、購買を経て、最終的にはファンとして定着させることをめざす一連のマーケティング手法です。とあります。要はコラムを書きなさいということです。
例えば、「放置型24時間ジムは初心者には不向き」このようなタイトルでコラムを書きます。
(ニーズ)24時間ジムはなぜ急激に店舗数が増えたのか?
(課題点)入会者の多くが未経験者であり、放置型24時間ジムではどんな点が問題になるのか?
(解決策)初心者サポートがある24時間ジムの特徴を紹介します。
公式HPでは自社PRができても、掘り下げて他社との比較などは解説していません。でもコラムであれば、その点に絞って記事を書いていくことができるのです。
また、「整体の姿勢改善・骨盤矯正 意味がない」など、ジムを探していない方へもアプローチできます。
(ニーズ)骨盤の歪みがもたらす体の不調について。
(ニーズ)整体や整骨院の自費診療では一番人気であること紹介。
(問題点)骨盤周辺の筋肉をつけなければ、整えても元に戻ってしまう問題点を指摘。
(解決策)ジムでは骨盤や姿勢を整えるプログラムがあり、筋肉強化できるので根本的な改善が可能。
コラムからジムへ興味がなかった方へもアプローチすることが可能になります。コラムはストック型メディアなので、記事一つ一つがWebページとしてサイト上に蓄積され、大切な資産となります。コンテンツ(コラム記事)が増えれば増えるほどサイトが充実し、検索エンジンからの評価も得やすくなっていきます。
皆さんもSNS投稿を頑張っていると思いますが、facebookやTwitter等のSNSは、投稿内容がタイムライン上をどんどん流れていくフォロー型コンテンツと呼ばれていて、検索エンジンからの評価は高くなりにくいのです。
ストック型のコラムをUPし、その記事をfacebookやTwitterで紹介する流れを作ることが大切です。
1. ジムに入会希望者は、入会前に自分で相当な量の情報を収集している 2. 情報収集の段階では、平均10.6件の情報源に接触している 3. 高額であればあるほど、情報収集行動は活発になる 4. 広告は「興味喚起」の役割しか果たさなくなってきている
フォロー型コンテンツ攻略法
Facebookを例に説明していきます。
日々記事をアップしても、悲しいことにその記事は「友達」や「ファン」全員には届きません。しかし、より多くの人に届いて、より多くの「いいね」を集めたいはず。ここでは、facebookの仕組みを知り、より多くの人に情報が届くようにしましょう。
1. facebookは、写真が好き、動画はもっと好き 文書だけよりも、写真を掲載することにより、より多くの人のタイムラインに表示されるようになり、より多くの人に見てもらえます。動画ですと、さらに多くの人に情報が拡散されます。
2. facebookは質のよい記事、写真、動画が好き 質のよい記事には、「いいね」が付きます。多くつくと、それまで表示されていなかった人にも、記事が表示されるようになり、さらに多くの「いいね」を得られるようになります。 単に数多く記事を量産するのではなく、質のよい記事、写真、動画をアップしていくことが大切です。
3. 美しいものを!キレイなもの、美しいものを常に心がけて、写真も、動画も美しく撮影できるようにしましょう。
4. URLを書かない 記事の中に自分のホームページに誘導したいためにURLを書きリンクを貼ると投稿のエンゲージメントが下がるのでリンクは張らないほうが良いです。(多くのみなさんに投稿内容が流れないFacebookのアルゴリズム)

まとめ
地域密着型のサービスを行うフィットネス業界です。日本に何店舗あろうが関係ありません。自分の通えるエリア内で魅力的な施設とサービス提供が行われていれば良いのです。大手クラブや24時間ジムFCは、ホームページは1店舗1ページ程度で、写真点数も少なくクラブの特徴などは分かりづらい。そんな状況なので、スタッフが日々地道に行う販促戦略が効果を発揮するのです。
是非、YouTubeで「沖縄 24時間ジム」で検索してみてください。投稿上位表示で70%以上占めているクラブがあるはずです。クラブ名は言いませんが、私のクライアント様です。決して規模が大きいわけでもなく、綺麗なわけでもなく、豪華でもない。すぐ近くには大手フィットネスチェーン店の1000坪近い24時間営業施設があり、最近では数多くの24時間ジムFCも出店している。でも、大きな影響を受けるわけでもなく安定した経営を続けています。何故か?それは日々続けている動画投稿が効果を発揮しているのです。地元で有名なクラブというイメージが一旦付いてしまえば、その流れはよほどのことがない限り変わりません。
今度は皆さんのクラブがそうなる番です。

24時間ジムもパーソナルジムもコラボ時代

 苦境に立たされる総合フィットネスクラブを尻目に、空前の24時間ジム開発ブーム。その勢いは全国規模になってきて、人口数万人の地方でも複数のジムが乱立する異常な状態。

同様にパーソナルジムも出店の容易さから夢を見るトレーナーの独立開業が続いています。
さて2022年どれだけのジム・パーソナルジムが淘汰されるのか?また生き残る秘訣は?総合フィットネスクラブが復活するには?考えていきたいと思います。
24時間ジムは茹でガエル
「カエルは、いきなり熱湯に入れると驚いて逃げ出すが、常温の水に入れて徐々に水温を上げていくと逃げ出すタイミングを失い、最後には死んでしまう…」 これをゆでカエル理論と呼ぶそうですが、何を言いたいかというと、会員数が徐々に低下しているのに、新型コロナウイルスの影響だと決め付け、いつかは回復するはずだと従来の運営方法を見直さないうちにクラブが傾いてしまう・・・そんな状態。
「以前はオープンしたら800名くらい集まっていたのに、今回の店舗は400名程度で停滞しているな・・・。まあコロナだし仕方ないか!ら来年になれば入会も増えてきて軌道に乗るだろう。」
これを読んでドキッとした方も多いはず。でも安心してください。多くの24時間ジム経営者が同じことを考えています。
立地・施設・料金が全てで、接客サービスを捨てているのだから、集客が厳しくなった時の二の手、三の手の戦略が無いわけです。会員の内訳も男女比75-80%男性、40才以下が9割前後と偏ったビジネスモデルな訳ですから、競合が出れば状況は一気に悪くなるのは目に見えています。後から出店するクラブは後出しジャンケン状態なので負ける勝負はしてきませんからね。
では、何となく会員数が集まらず、微妙に赤字のクラブはどうしていけば良いのでしょうか?
考えられる方法は
1 大幅に会費改定を行い格安クラブへと舵を切る!
2 スタッフにパーソナルトレーニングをさせて売り上げを稼ぐ!
3 スタッフに女性・高齢者も喜ぶプログラムを考えさせ、新たな層を取り込む!
この3択になるのでは?
まず1から問題を考えていきます。今後多くの24時間ジムが選択すると考えられます。当然ディスカウント戦争が起こり、耐えきれないクラブは撤退することになります。会員の質も会費と比例して低下していきますので、質の良い会員を失うことにもなりかねません。
続いて2です。「売り上げが減った分、パーソナルで売り上げを上げなさい!」こんなオーナー様の檄が聞こえてきそうですよね!そもそも、パーソナルトレーナーで売り上げを作れる方なら24時間ジムには就職しません。なので、現実は悲しいほど売れません。
最後に3です。24時間ジムにはスタジオ(主にバーチャル)があるクラブやファンクショナルスペースがあるクラブも多くなってきました。それら施設を活かして新たな層を獲得しようという考えは正解ですが、プログラムの研修、管理をどうするのか?またプログラムが稼働しても、PRしなければ知っていただけません。SNSをスタッフが駆使してPR活動を行い会員集客につなげる。これは非常に難易度が高いです。実際、今取り組んでいるクラブは本当に少ないはずです。チェーン店だと様々な場所に店舗が分かれますので、管理は更に厳しいでしょう。

パーソナルトレーナーとのコラボレーションに活路
24時間ジムを経営する企業の多くはフィットネスビジネス経験がない。業界経験がある専門家がブレーンでいない限り、ソフト面のテコ入れは諦めた方が無難です。では、どうすればいいのか?自社で対応できないのならば、できるパートナーを引き込むことです。
そのパートナーとはパーソナルトレーナーとなります。
「え!今もパーソナルトレーナーを採用しているよ?」そんな声が聞こえてきそうですが、取り組みが全く異なります。詳しく説明する前にパーソナルジムの現状についても考えてみましょう。

パーソナルジムの抱える課題
ライザップが火付け役となったパーソナルジム業態。内容は2ヶ月間で30万円程度の料金をいただき、個室指導+糖質制限でダイエットを実現するというもの。マンションの一室で開業できるため安易に独立開業されるトレーナーの方も多いですが、数多くの店舗が閉鎖に追い込まれているのも事実です。確固たる地位を築いたライザップ、エステ美容系のパーソナルジムは広告宣伝の関連予算が膨大です。多少腕に自信のあるトレーナーであっても、集客するのは至難の業です。せっかく集客しても2ヶ月で卒業してしまうビジネスモデルでは、常に新規顧客を開拓するための広告宣伝費に悩まされることとなるのです。
しかし、冷静に考えれば個室でパーソナルを受けられるからといって、1回あたり15,000-2,0000円を支払う程の価値があるのでしょうか?その金額を支払ってダイエットしたい層は飽和状態だと思います。

パーソナルトレーナーを目指す若者が多い
パーソナルジムが増えたことで、パーソナルトレーナーを目指す若者も増えました。
1パーソナルジムに就職しノウハウを獲得!
2自分のパーソナルジムを開業する!
3店舗展開でお金持ちに!
パーソナルトレーナーを目指す若者は本気で上記の3ステップを考えています。でも実際は先も述べた通り、パーソナルジムも飽和状態であり成功するのは至難の業です。
欲もあり、努力を厭わない=パーソナルトレーナーを目指す
固定給でなるべく楽をしたい=24時間ジムトレーナーに就職
24時間ジムの売り上げを上げるなら、パーソナルトレーナーとコラボした方が良い理由はわかっていただけたと思います。

24時間ジムでパーソナルジムを開業させる
個室で器具に限りがあるパーソナルジムと異なり、24時間ジムには様々な器具があります。更に月会費制で安定した会員の来館もあります。
パーソナルジムを開業するならマンションの一室と、どちらが有利かは考えるまでもありません。
ではどの様な開業方法があるのでしょうか?
1セールスブース&個室パーソナルジムを家賃取り提供
2セールスブースを家賃取り提供
まず1ですが、一角にパワーラックを置きパーソナルトレーニング専用エリアとする。セールスブースセットで家賃を支払い開業するパターンとなります。まず、専用のパワーラックがあるので、混雑時に顧客指導に影響が出ません。当然ジムの他のマシンも使用できることから指導の幅は広がります。また、セールスブースを設けることで、新入会員のカウンセリングや無料体験などセールスの機会に恵まれます。
クラブ側のメリットは、人件費がかからない。家賃収入が得られる。新入会員対応を任せられる。などのメリットがありますし、パーソナルトレーナーは顧客獲得のためにSNSなどの発信も努力しますのでクラブのPRにもなります。更にパーソナルトレーナーがSNSなどで獲得した会員からは月会費も貰えるわけです。
この場合の収入は全てパーソナルトレーナーの売り上げになります。お互いにとって損はないですよね。
次に2の場合ですが、ジムにパーソナルスペースを作れない場合となります。それ以外は同じです。
専属パーソナルトレーナーとして活動し、コースが終了しても会員として通い続ける環境がありますから、単発のパーソナル指導も獲得できるでしょう。何より指導の幅が出るはずです。高齢者用の機能改善など長く継続していただけるプログラムも充実してくることでしょう。

まとめ
今号では既存24時間ジムが売り上げを上げるための一例を紹介しました。次号では新規でクラブをオープンする場合の必勝コラブレーションや、総合フィットネスクラブのコラボレーションを考えていきます。