2020年8月21日金曜日
勝てる24時間ジム開業のポイント
2020年8月9日日曜日
コロナ禍での24時間ジム出店!
<既存クラブの現状は?>
既存クラブではプールも備える総合クラブがコロナによる被害が最も大きく、会員数は40%程度減らしています。新しい生活様式=ソーシャルディスタンスを考えると、今までは活気があったスタジオも定員を半減させ、換気のためレッスン間隔も開けることから、日の収容人数が大幅に減り、40%減った会員数であってもキャパシティが足りない状態です。今後も見据えて根本的な運営方法の転換が必要となるでしょう。
被害が大きい総合クラブとは対照的に、24時間ジムはコロナ禍の現在でも会員数の落ち込みも低く抑えられています。元々個室で着替え、シャワーも個室であるため3密にはなりにくい、24時間営業なので、混雑時間を外せば安心してトレーニングができるのもポイントです。
<コロナ禍での勝てるクラブ出店とは?>
24時間ジムと既存フィットネスのハイブリットクラブが望まれています。
サポート面では、入会者の多くがフィットネス未経験者であることから、少人数のスタッフであっても、ちゃんと教えるサポートを提供する。
ハード面では、幅広い年齢層を獲得するために、ジム以外にもファンクショナルスタジオ、バーチャルスタジオを設置し、24時間スタジオレッスンを提供する環境を用意する。
衛生面では、24時間ジムのような土足利用は避ける。スタジオや更衣室などは換気を考えた建築にする。
運営面では、低利用者サポートを充実させ定着促進を行うなど、今までの24時間ジムとは違うステージの運営が必要となります。
<出店をお考えの方へ>
まずは、基礎的な知識を持つことです。そうすれば自ずとゴールが見えてきます。是非お問い合わせください。TV電話で疑問点を全て解消させていただきます。
オンラインフィットネスの可能性 !?
※記事は6/23に執筆しています。
40万人が死亡すると警告され、全国に出された緊急事態宣言も5月末に解除され、全国的にフィットネスクラブ営業再スタートとなりました。
振り返ってみれば、医療関係者並びに関係者の努力により、心配されていた医療崩壊も起きず、死者数も世界最低水準で抑えられ、第一波では最悪シナリオを回避できたわけですが、連日のメディアによる熱心な報道で、しっかり恐怖心を植え付けられてしまいました。
6月に入り、自粛から共生へと表現が変わり、東京アラートもなかったことになり、なし崩し的に基準が緩和され、フィットネスクラブも営業再開となりました。余談ですが、東京アラートの解除区分でステップ2のフィットネスクラブよりも、ホットヨガがステップ1と順位が上だったことに、判断基準に疑問を持ったのは私だけではないでしょう。
とにかく再スタートとなったわけですが、植え付けられた恐怖心はそう簡単になくなるわけもなく、今のところ休会、退会者からの復帰者は予想よりも遥かに少なく、会員数を戻すには相当な時間がかかりそうだと落胆されているクラブも多いはずです。
そんなコロナ禍で、飲食業ではデリバリー、ビジネスマンはテレワークなど、各業界生き残りのため様々な取り組みが行われています。フィットネス業界でもオンラインフィットネスが重要だ!と取り組まれた企業・個人も多いはず。今号では旬な話題のオンラインフィットネスを考えていきたいと思います。
海外で流行っている!は参考にならない
新型コロナウイルスは海外で依然猛威を振るっています。
アメリカでは新型コロナウイルス感染者が現時点で220万人。死者数が12万人を超え、第1次世界大戦の戦死者の数を超えたそうです。6月に入ってからの1日当たりの平均死者数は約800人。最悪期だった4月は2000人。対して日本は感染者1.8万人。死亡者960名と何と100倍の差があります。
ヨーロッパで新型コロナ対策優等生と評価されるドイツでも、感染・死亡者数ともに日本の10倍以上です。
日本の被害が奇跡的に低い理由は、BCG予防接種か?清潔な生活習慣か?など様々な噂がありますが、結局よくわかっていません。
どちらにしても日本は災難を乗り切った感があり、コロナ禍真っただ中のアメリカやヨーロッパとはベースが違い、欧米でオンラインやヴァーチャルが流行っているから!と言っても、ベースが違いすぎて参考にならないということを頭に入れておかねばなりません。
数か月後のフィットネスクラブを予想
FIAからコロナ対策ガイドラインが発表されていますが、そちらによると岩盤浴・サウナは当分の間中止が望ましいとなっております。しかしながら、スーパー銭湯では普通に営業されており、フィットネスクラブでもサウナが解禁になり、ジャグジーも稼働するようになり、日を追うごとに普段通りになっています。
スタジオでも60坪スタジオで20名定員程度、しかも換気を十分にして激しいエクササイズは中止が望ましいとなっています。でも、ホットヨガは十分な換気はできません。自転車エクササイズやボクシングエクササイズなどの専門店は、基準を守って営業した場合、採算が合わず経営が立ち行かなくなります。なので、実際は定員をわずかに減らした程度で営業しています。
理想と現実。その狭間で各クラブの経営者は悩んでいるのが実情でしょう。
トレーニングジムでも、マスクを義務化しているのにランニングマシンにはアクリル板で仕切りがしてある。念には念をということでしょうが、どちらかで良いと思うのは私だけでしょうか?
最近は徐々に新型コロナとの共生の仕方が分かってきました。インフルエンザのような空気感染はしない。付着菌が目や口から入ることで感染すると。
ウイルスの変異により高い感染力を持った第二波が発生しない限り、マスクの着用義務は当分続けるようでしょうが、様子を見ながらコロナ前の状態に戻りそうです。
仮に強力な第二波が発生し、再度緊急事態宣言が出た場合は、前号に書いた運営の転換を早急に進めていく必要があります。
オンラインフィットネスの需要
やむにやまれぬ事情があった場合の救済策。
フィットネス業界の場合、それがオンラインフィットネスだと私は考えます。
先が見えない自粛期間中、様々なクラブが取り組んだと思いますが、軒並み成功とはいえない結果になったと思います。
要するに需要は無かったのかもしれません。
その理由を考えていきましょう。
クラブではプレコリオレッスンが人気です。
24時間ジムでも坪数に余裕がある店舗ではヴァーチャルスタジオを作り、プレコリオレッスンを放映しています。
レッスンのクオリティはマスターインストラクターが行うヴァーチャルレッスンの方が、クラブインストラクターよりも上のはずです。
では、人気があるのか?というと閑古鳥が鳴いているケースがほとんどです。競合店対策として無いよりはマシというレベルです。私も24時間クラブで導入する場合は、リアルレッスンを徐々に増やしていくことを前提に導入しています。
やっぱりライブの一体感はリアルじゃないと得られませんよね。
では、このヴァーチャルレッスンをオンラインで流したら・・・皆さんクラブに来なくても満足されるのでしょうか?結果は言わなくても分かりますよね。
オリジナルなコンテンツならニーズはあるのでしょうか?
今までもYouTubeでは沢山のエクササイズ動画が出回っているし、その他有料の動画配信チャンネルでもエクササイズ動画は溢れています。各種DVDも昔からあります。それらと差別化をするのは無理でしょう。
面倒だけども、わざわざクラブに来ることで気分が切り替わる。
周りから刺激を受けてやる気が出る。
クラブはそういう場所です。
需要があるのは双方向オンラインレッスン
これまではオンラインレッスンに否定的な内容を書きましたが、それは一方的なレッスン配信についてです。
双方向のパーソナルにはオンラインレッスンの需要はあるとおもいます。
ただし、双方向ということは60分のクラスならば、講師を60分拘束することになりますので、通常のパーソナルトレーニングと同等の金額が必要となります。であるならば、実際にクラブで指導してもらうほうが何倍も楽しめるはずです。
普段は直接合うことのできないカリスマトレーナーや芸能人など、その個人に圧倒的価値がある方のみがビジネスとして成り立つ世界だと思います。
では、クラブで取り組むとなると、チェーン店であればカリスマトレーナーを作り出すことも可能だと思いますが、一般のクラブでは現実的ではないでしょう。
これは逆に考えれば、フィットネス業界はオンラインの進歩に影響をあまり受けなく、地域に根を張り運営を続けることができるビジネスであるという証明でもあります。
最後に
新型コロナウイルスに振り回されている時期なので、どうしてもコロナ絡みの記事となってしまいます。この記事が出る頃には世間が様変わりしている可能性もあります。
大きく失った会員を取り戻す魔法のような手法も見当たらず、しばらくは苦しい時期が続くと思います。腹をくくって乗り切りましょう。
ジムのアフターコロナ対策を考える!
※4月20日に記事を書いております。
5月6日まで緊急事態宣言が発令され、全国のフィットネス 関連施設が休業を余儀なくされました。
本号が発売される5月下旬、日本が、世界がどのように変わっているのかは予想できませんが5月7日から通常営業ができるわけもなく、以後も緊急事態宣言は各段階を設けられ、感染の様子を見ながら何度も自粛要請が出されるのであろうと思います。
ワクチンが完成し、国内で接種されるまで2年はかかる!
世界中でワクチン接種がされるまでは更に時間がかかる!
長い戦いになります!と、テレビ出演されている専門家は口々に言われています。
コロナ前のように沢山の観光客で賑わう日本は当分先になりそうです。
オリンピックなどは夢物語・・・そんな気がしています。
フィットネスクラブも含む多くの企業が倒産し、未曾有の大不況が訪れることは誰の目にも明らかです。私もバブル崩壊、リーマンショックと不景気を経験しましたが、今回は更に深刻な状況となるでしょう。
今回の新型コロナウイルス&訪れる大不況の影響で、生き残ったフィットネスクラブは運営方法を大転換していく必要があります。
では、具体的に何を考えなければならないのか?
フィットネス産業は不況に強い
一定料金を支払えば制限なく利用できるフィッネスクラブは最も安いレジャーです。しかも、健康増進という大義名分もあります。
リーマンショック時も、集客が落ち込みましたが90分限定で利用できる会員種別など、多種多様な低価格(6,000円前後)会員種別が設けられ、会員数を維持していました。
今回も相当地域差ありますが、総合フィットネスクラブでは会員数の20%を超える退会者、20%程度の特別休会者などが出ていると思います。
最終的には会員数半減なんて事態も考えられます。
同時に不景気にもなりますから、人々は不安でお金を消費しなくなり、財布の紐はきつくなります。
では、落ち込んだ会員数をスピーディに戻すにはどうすれば良いのでしょうか?
リーマンショック時と同様に、低価格で集客できる会員種別が必要となるということです。
更にウイルス対策も同時に考えていかなければなりません。
この点が、フィツトネス業界としても未体験となるゾーンになるのです。
レッスンプログラム運用が大きく変わる
FIAから新型コロナウイルス対応ガイドラインが出されましたが、終息するまで当分ガイドラインを遵守することになります。
十分な換気を考えると、ホットスタジオなどの運用は出来ないことがわかります。
また、レッスン前後の換気&清掃時間を考えると、本数の減少もあるでしょう。
更に隣人との距離も2m必要ですから、定員は半分になるということです。
要は、コロナ前と同じ運用ができないことがわかります。
問題点1
参加人数枠が半分以下に減少するため混乱が起きる!
解決策は、全プログラム予約制に変更すること!
問題点2
外部インストラクターのコストが合わなくなってくる!
解決策は、外部インストラクターレッスンは別途課金制度へ変更!
最低保証金額+歩合とすることで緩やかな移行を!
カルチャースクールと同様に、外部インストラクターに場所を貸していると考えましょう。
ジムに置き換えればパーソナルトレーナーのような扱いです。
本意でなかったとしても、時代が変わってしまったと割り切るしかないのです。
料金システムを再考する!
不況に強いフィットネス産業ですが、落ち込んだ会員数をV字回復で戻すには、料金システムにもメスを入れなければなりません。
24時間ジムは総合クラブに比べ、今のところ会員数の低下は少ないです。理由は料金の安さも一因です。総合クラブ会員の半数以上が女性であり、プラグラム参加が生き甲斐という方も多い。先に述べたように運用が大きく変わることから、基本会費を安くして、レッスンは課金と変更することがベストな選択です。
仮に、基本会費を6,500円 プログラム参加が300円〜1,000円としましょう。
まず基本会費が24時間ジムに対して圧倒的なアドバンテージを持ちます。
仮に、人気外部インストラクターレッスンを週1回受講で、基本会費と合わせ10,500円。
スタッフプレコリオを300円週4回受講で、基本会費と合わせ11,300円。
トレーニングジムでも、上級者エリアなどを充実させエリア特別料金を2,000円など。
いかがですか?
平時にこのような大転換はできませんが、今回は理由が明確なので最初で最後の大転換期なのです。
24時間ジムやパーソナルジム!
24時間ジムで大きく変わる点は、室内シューズの履く運用に変更することになるでしょう。利便性は損なわれますが、外国と日本の感染者数の差として挙げられているのが衛生面です。すなわち家では靴を脱ぐ。クラブでも靴を履き分ける。これが大きいと言われています。できることならコロナ後は、室内シューズ対応へとリニューアルすることで安心感を与える必要がありそうです。
また、ボディメイク需要は不景気になると減りますので、景気に左右されない高齢者も取り込む戦略が打ち出せるかが鍵となるでしょう。当然、放置型ではなく昼間の時間だけでもスタッフサービスを充実させ、少人数レッスンなどを行う環境が必要となります。
パーソナルジムは、24時間ジム同様にボディメイク需要が減るでしょうから、「ウエイトトレーニングと糖質制限で痩せましょう!」このようなパーソナルジムは相当厳しくなるでしょう。幅広い層にアプローチできる機能向上系ファンクショナルジムが今後は主流になると思われます。
その他専門スタジオ
いうまでもなくホットヨガは今後厳しいでしょう。暗闇系エクササイズスタジオも、定員を半分にすると経営が成り立たないと思いますので先が見えません。
逆にアウトドアフィットネス系は将来性が高いでしょう。緊急事態宣言が発令されている中でも、公園ではジョギングやエクササイズ、レジャーに励んでいる姿を多く目にします。
開拓する余地は大いにあると思いますよ。
まとめ
よほどの奇跡がない限りコロナ前には戻れません。
次に向けてスタートしなければ負け組になってしまいます。
今回の記事が私の早とちりであって欲しいです。未曾有の危機を乗り越えていきましょう。