24時間ジムプロデュース

24時間ジムプロデュース
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2018年11月28日水曜日

24時間ジムバブルを生き抜く


2018 IHRSAグローバルリポートに掲載されている各国フィットネス参加率をまとめてみました。日本は皆さんがご存知の通り3.33%。お隣の韓国は7.25%と2倍以上の差をつけられています。いつのまに?イメージとしては日本より韓国が遅れているイメージがありましたが、気が付けば遥か先に行ってしまいました。韓国だけではなくアジア圏では、香港5.85%、シンガポール5.76%と先行しており、後ろを見れば台湾がすぐそこまで迫っています。
しかし、日本は空前のフィットネスバブル。24時間ジムやブティックスタジオが出店ラッシュで、聞いたこともないチェーン店がどんどん生まれています。正確な店舗数や予想会員数など誰も把握できない状況だと思います。実際は3.33%よりも高いクラブ参加率になっているかもしれません。
このようにクラブ数が増え、消費者は選択肢が増えるわけですから、今までと同様の広告戦略では反響も弱まり、見学からの入会率も下がってくるはずです。事実そのような相談も増えています。
今号では総合クラブが集客をV字回復させるためにするべきこと!24時間ジムが同種競合に負けないためには!ブティッククラブの生き残り策!この3つのポイントで考えていきます。

総合クラブが集客をV字回復させるためにするべきこと!
当社を訪れるクラブ経営者から最近聞かれるのが、「24時間営業にすれば会員は増えますかね?」です。「さほど増えません!」私は必ず同じ答えをします。24時間ジムは700-800名くらい集めているようだ、24時間営業にすれば500名程度増えるのではないだろうか?施設は総合クラブのほうが充実しているのだから・・・と私の答えに対して不服そうに反論されてきます。会員の目線から見れば24時間営業は嬉しい限りです。クラブ側は経費アップを上回る会員集客が得られなければ意味がありません。
ここで24時間ジムがなぜ集客できているのかを考えなければ先に進めません。
<検索について>
フィットネスという単語では検索されない。地域名×ジムで検索する方が圧倒的です。
80%以上がスマホで検索されますのでスマホで地域名×ジムで検索してみましょう。
・ご自身のクラブがGoogleマップで何位に表示されるのか?
Googleマップで口コミは何件で評価は何点か?
会員の皆様に投稿いただくようなクラブ企画を行い、口コミと評価をアップさせる。
Googleマップから飛んだウェブサイトのイメージは?
店舗TOPではなく総合TOPに飛ぶようになっていた。などすぐ修正できるポイントも見つけ出せます。スマホ最適化ページになっていない。ジムで検索されたのに、他エリアの情報が目立ちジムの情報が見にくいなど。
24時間ジムは、24時間利用できるジムなので情報もシンプルで施設写真と料金だけです。それがスマホでの見やすさになるのです。
対策はAppleのサイトを参考にして説明します。iPadで検索すればiPadの専用ページが表示され、魅力的なTOP画像が表示され、下にスクロールすればiPadの特徴がページから離脱することなく全て紹介され、気に入れば購入ボタンを押せばいいだけです。
これをフィットネスクラブに当てはめると、ジムで検索された方にはジムの魅力的なTOP画像が表示され、下にスクロールすればジムの魅力が全て紹介されている。このようにアイテムごとにページを作り上げることが大切なのです。
このような対策をすると、webからの誘客が改善され、決して24時間営業することだけが、集客できるポイントではないということが理解いただけます。
<アイテムについて>
SNSの発達で興味を持ったことはいくらでも深く探求できるようになりました。トレーニングをしたことが無くても、YouTubeを見れば筋トレYouTuberと呼ばれる方たちが数多くの動画を配信しています。効果的なトレーニングの仕方、サプリメントの摂り方、ダイエットのための食事調理法まであらゆることを知ることができます。要は頭でっかちな初心者が増えているということです。初心者なのにプレワークアウトドリンクを飲み、運動中はエクステンドBCAAをマイプロティンのガロンボトルで飲み、運動後はEAAとカーボを入れる・・・装備もパワーグリップ、トレーニングベルト、SBDのスリーブまで買いそろえている方も・・・そんな初心者を見かけます。プレコリオダンサーのクラブスタッフはこれが何に良いのかも分からない方が多いはずです。
どうせ努力するなら、最短で効率的に結果を出したい!という願いですから、トレーニング器具にもこだわります。男性も女性もフリーウエイト、ケーブルに興味を示し、それらのマシンの充実度もクラブ選択の大きなポイントとなります。
フィットネスクラブは過去にボディビルダー的な上級者を排除するためにフリーウエイトエリアを縮小するなど対策を取ってきましたが、皮肉にも時代は見栄え重視のフィットネスマシンからトレーニングマシンへとニーズが移っているということです。
24時間ジムも初期のラインナップと、新規店のラインナップは全く違います。トレーニングマシンはよりトレーニング効果を優先したラインへと進化し、フリーウエイトもダンベルが50㎏、パワーラックやスミスマシンも複数台導入され、45度レッグプレスやハックスクワットマシン、プレートローデットマシンまで導入され、ラインナップはゴールドジム並みになってきています。
24時間ジムを牽引するエニタイムフィットネスにはYouTuberも群がります。最近の店舗はマシンのラインナップが良いことと、動画撮影がOKであるということです。一般的なクラブは動画撮影どころか写真撮影も禁止です。ですからYouTuberはエニタイムフィットネスに行くしかないのです。そして発信される膨大な動画がエニタイムフィットネスの宣伝となり、通いたい本格的なクラブというイメージになっていきます。あこがれのYouTuberと同じマシンでトレーニングをしたい気持ちは理解できますよね。
では、上記を踏まえて対策を考えると、ランニングマシンとバイクばかりが並ぶフィットネスマシンでは消費者のお眼鏡に叶わないということです。流行りの美尻トレーニングも叶いません。私はリニューアルする際にはジムを2つにゾーン分けします。既存のフィットネスゾーン、新設するトレーニングゾーンです。本格的なトレーニングマシンやフリーウエイトに加え、カーディオも自走式トレッドミルやローイングマシンなどを導入していきます。
そして、<検索について>でも紹介したwebYouTubeチャンネルを組み込み紹介していきます。
24時間営業にする前に、紹介した以外にも入会セールス強化など対策を取らなければならないポイントがたくさんあります。

24時間ジムが同種競合に負けないためには!
24時間ジムプロデュースの仕事も増えてきました。最近ではトレーナーの独立開業パターンや、パチンコ店、不動産業などを営む企業からの参入が多く相談に来られます。目ぼしいエリアには既に出店している24時間クラブがあり、後発として戦いを挑む格好となります。私はサービスが無い24時間ジムは、万全の競合対策で挑む新規店には勝てないと考えています。さらにそれが初期型24時間クラブの場合は牙城を崩すのは容易です。
私のプロデュースクラブの特徴は、フィットネスジムとアスリートジムを2つのエリアを持ち、フィットネスジムは低価格で提供し、アスリートジムはやや高額に設定しています。更にパーソナルトレーナーが活躍できるようにファンクショナルエリアを設置し、幅広い年齢層にサービスできる環境を作ります。
何より肝心なのは人材育成。24時間ジムは無人でサービスもない・・・ではなく、YouTuberを先生とする層以外には基本的なサービス提供は必要です。
基本的なサービスとは、入会セールス、オリエンテーション、ミニレッスンなどです。
24時間ジムがこれだけ出店すれば、当然パーソナルトレーナーの需要が高まります。
クラブの基本的なサービスまでも網羅できるパーソナルトレーナーの育成がカギとなるはずです。
NPTA日本パーソナルトレーナーズアカデミー>
北海道から沖縄まで全国各地で統一したカリキュラムで、現役で活躍されているパーソナルトレーナーから学べる環境を作りました。このように24時間ジムで活躍できる人材を育成する動きは、今後より活発になってくると思います。
負けない24時間ジムになるには、ポイントを押さえた施設開発と、パーソナルトレーナー育成がガキとなります。

ブティッククラブの生き残り策!
フィールサイクルから火が付いた暗闇エクササイズシリーズ。暗闇トランポリンのジャンプワンも、ホットヨガのLAVAも、これら全て仕掛けているのは同じベンチャーバンクという会社。既存の総合クラブもこぞってホットヨガを導入し、暗闇エクササイズを導入していますが、要はベンチャーバンクが火をつけたブームを真似しているに過ぎない。
真似の中でもホットヨガはヨガインストラクターの養成機関も多くあり、スタッフ調達やクオリティ維持が容易でしたから全国で根付きましたが、サイクルやトランポリンなどはプレコリオ頼みというクラブが多いと感じています。総合クラブであれば、その他にアイテムも多いので誤魔化しがききますが、専門店となるとそうはいきません。ヒットアイテムをいくつか盛り込んだスタジオをオープンしたとしても、中身がプレコリオであれば、どこでも受講できるわけですから、価値はすぐに感じなくなります。
ブティックスタジオで生き残るには、研修開発を行う本部を構え、最初からある程度の店舗数をオープンする覚悟でプログラムを独自開発しなければなりません。
そうなると流行りものに手を出すのは危険です。ポット出たものは数年ですたれる危険性も大だからです。長年愛されているプログラムの、バージョンアップ版を出す。これが成功のポイントと考えます。
<ライトピラティスアカデミー>
余談ですが、これから最も伸びるのは100年間人気プログラムのピラティスです。それも専用のマシンを使ったリフォーマーピラティス。ブティックスタジオ向けの資格発行やプログラム提供のために、ライトピラティスアカデミーも設立しています。

まとめ
フィットネスバブルを生き抜くヒントは見つかりましたか?これから選別、淘汰が始まります。後手に回ることなく消費者に選ばれるクラブを目指しましょう。

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